雪に強いテラス屋根はありますか?
みなさん、こんにちは。
今回は、テラス屋根の雪対策についてお話しします。
テラス屋根の雪対策
テラス屋根の雪対策
雪対策といっても二つの意味合いがあります。
一つは、テラス屋根で庭に雪が積もるのを防ぎたい。もう一つは、テラス屋根が雪で壊れないようにしたい。
せっかくなので二つともお話ししますね。
まず、テラス屋根で庭に雪が積もるのを防ぎたいということですが、当然ですがこれには限界があります。だって屋根のあるところしか防げませんから。
でも、それだけでもかなり役に立ちますよ。
例えば、リビングの前にテラス屋根が付いていれば、外に置いてある履物が雪で濡れずに済みます。また、植木やプランターなども雪で真っ白になりません。
ただし、風が強い場合はご勘弁ください。屋根の真下は絶対に雪が積もらないわけではありません。あくまでも真上からの雪が下に落ちないようにするだけです。当たり前のことのなのでみなさんも分かってらっしゃるとは思いますが念の為。
吹き込みを軽減したい場合は、前面パネルもしくは側面パネルというオプションを使用してください。
1段、2段など高さのサイズもありますので必要に応じて取り付けてください。全部囲う場合は、雨や雪が入らなくなる代わりに、風の通りも妨げてしまうのでよく考えてから購入してくださいね。
二つめのテラス屋根自体が雪で壊れないようにするためにはどうしたらいいのか。これは結構深刻です。
雨や雪を避けるためにテラス屋根を付けたのに、その屋根が雪で壊れてしまうなんて。でも、テラスを設置後に雪から屋根を守るのはなかなか難しいです。やれることと言えばテラス屋根に雪が積もる前に「雪下ろしをするしかない」です。
すみません。そんな答えで。でも仕方ないです。雪を避けるためのテラス屋根を守るためのテラス屋根を付けるのはおかしな話ですからね。
では、どうしたらいいのか?
答えは二つあります。
先ず一つは、「雪に耐えられるテラス屋根を選ぶ」。
YKKAP、LIXIL、三協アルミなど一流メーカーのテラス屋根には積雪地用というものがあります。
しかも、積雪量に応じて2段階。通常、一般地域用のタイプは積雪20cmまで耐えられるようになっています。しかし積雪地用の場合、耐積雪50cmのものと耐積雪100cmの2種類があります。
カタログのサイズ
カタログのサイズ
カタログ等をご覧になると、こんな数字を見たことありませんか?
600N/㎡
1500N/㎡
3000N/㎡
何か難しそうな数字なのですが、これを積雪強度で表すと、
600N/㎡・・・耐積雪20cm
1500N/㎡・・・耐積雪50cm
3000N/㎡・・・耐積雪100cm です。
それぞれ何が違うのかと言いますと、それは屋根の前枠という部分(屋根の先の柱が繋がっている部分)が大きくなっています。
積雪20cmまで
積雪50cmまで
積雪100cmまで
ですから、ご希望のテラス屋根に1500Nとか3000Nと書いてあれば積雪地域用のテラスです。また、LIXILのパワーアルファという機種には、900N/㎡・・・耐積雪30cmというものもありますので参考にしてください。でも事故防止のために、ある程度積もってきたら雪下ろしはしてくださいね。
と、ここで疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
「ウチの地域はもっと雪が積もるぞ」
そうですよね。100cm以上積もる地域ではどうしたらいいのか。そんなあなたにはもうこれしかありません。
豪雪地用テラス屋根
豪雪地用テラス屋根
三協アルミ スーパーテラスGTⅡ(特注品)!
このスーパーテラスGTは最大積雪強度がなんと150cm!!
なぜそんなに丈夫かと言いますと、屋根が折半(セッパン)なんです。その他のテラス屋根はポリカーボネートという屋根です。
ポリカーボネート自体もかなりの強度があって雪で割れるようなことはないのですが、そのポリカーボネートを支えているのがアルミの部材なのでどうしても雪が重ければ曲がってしまいます。そんなお悩みを解消してしまうのがこの商品なんです。
積雪150cmですから、相当な積雪でも大丈夫なはずです。
いかがでしょうか?
そして、テラス屋根自体を雪から守る方法のもう一つは「雪が積もるところにはテラス屋根を付けない」
そんな元も子もないことを言うな!とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはとても大切なことです。
テラス屋根が雪で壊れるのは、ただ雪が積もってつぶれるだけではありません。
どちらかというと、2階(または3階)の大屋根から落ちてきた雪でテラス屋根が壊れてしまうのです。この場合は普段の積雪量に関係ない場合が多くあります。大屋根から雪が落ちると結構な重みがあります。積雪地タイプのテラス屋根を付けても雪が屋根を貫いてしまうこともあります。
「だったら、うちにはテラスはつけられないのか?」
そうおっしゃる方もいらっしゃると思います。上記はあくまでも可能性の話であり、絶対ではありません。雪の落下というリスクがあることを念頭に入れて取り付けなければいけない、ということです。
ちなみに、どうしても屋根を付けたい場合ですが、お住まいが切妻屋根でしたら妻側(屋根が切れている側)に取り付ければ落雪の心配が要りません。
上図でいうと右側にある面が妻側、左側にある面が平側になりますので、テラス屋根は右側に付けるようにしてください。
以上がテラス屋根の雪対策のお話です。
特に積雪地にお住いの方はご参考にしてみてください。
三協 スーパーテラスGTⅡは特注商品の為、キロまでお問合せください