テラス屋根でなるべく雨が入らないようにしたいです。できますか?
みなさん、こんにちは。
ネットショップキロ テラス屋根専門店の山内です。
今回は、「テラス屋根を設置するけど、なるべく雨が入らないようにしたい」「なるべく囲ってしまいたい」というお悩みを解決していきます。
テラス屋根の構造
テラス屋根の構造
テラス屋根というのは、主にリビングや2階のバルコニー(ベランダ)などに洗濯物の物干し場などを利用目的として設置するアルミと樹脂でできた屋根のことです。
柱や前枠など骨組みの部分はアルミ製で、屋根材はポリカーボネートという割れにくい丈夫な樹脂で出来ています。
屋根の部分を建物に接続して、柱を地中に埋めて固定します。
メーカーの標準の規格品は図のように雨を防ぐ部分は屋根だけです。屋根があれば十分に雨を防いで洗濯物を干すことができます。
しかし、風が強い日は横殴りの雨も何とか防ぎたいところ。
そんな場合に大いに役立つオプションが前面パネル・側面パネルです。
前面パネルと側面パネルは屋根材と同じポリカーボネートで出来ていますので、丈夫で長持ちしますし、日光を浴び続けても劣化しにくいのでかなり強い素材です。
屋根材と同じ素材ということは、屋根材と同じ色が用意されているということ。YKKAPソラリアだと屋根材にアースブルー、スモークブラウン、トーメイマットなどいろいろなものが選べますので、同じように前面パネル・側面パネルも色を選ぶことができるということです。
ですから、どちらか一方あるいは両方があれば横からの雨をかなり軽減できるだけでなく、外部からの視線をシャットアウトすることもできます。
では、そのパネル一つずつご紹介いたします。
前面パネル
前面パネル
左が前面パネルを1段にしたもの、右は2段にした場合の画像です。
前面パネルは、テラス屋根を設置されるお客様の中で吊り下げ式物干しセットの次に人気のあるオプションです。
通常は2本でいい柱ですが、パネルを支えるために真ん中に1本補助で追加されます。上図の場合、柱から屋根までの間なら取り付ける高さは自由なので、お好きな高さに合わせることができます。
上から吊り下げた洗濯物を隠すだけなら1段だけでもかなり効果的ですが、足元まで囲いたいとなればやはり2段をお奨めいたします。
ちなみに、1段のパネルの高さは1000mm、2段の高さは2000mmもあります。
2段にすれば雨の中で洗濯物を取り込む時も着ている服がベタベタにならずに済みます。
でも、一つ気になりませんか?
前面パネルと屋根(前枠)の間から雨が入ってきてしまうのです。これは構造上仕方ないことなのですが、やはり少し心配ですよね。
そんなときに役立つのがもう一つのオプション、前面パネルすき間隠しです。
前面パネルすき間隠し
前面パネルすき間隠しは、上図のように屋根(前枠)と前面パネルの間にできてしまうすき間を隠すアルミ製の部材です。
これなら雨が降りこむことがないので、かなり安心できますよね。これも同時に付けられるお客様が多い人気オプションの一つです。
側面パネル
側面パネル
上図は側面パネルというオプションです。
前面パネルに対して、横側いわゆる側面に取り付けるパネルです。
効果は前面パネルと同じように雨が入り込まないようにしたりするものですが、左右両方でもいいのですが、どちらか一方に取り付けられる方の方が多いです。
パネルと屋根との間に大きく隙間が空いてしまうので、雨を防ぐには不完全かも知れません。
こちらも前面パネルと同じように、1段のパネルの高さは1000mm、2段の高さは2000mmです。
しかし、注意点として側面パネルは本体の出幅(奥行)が6尺(約1800mm)までしか対応できませんので、ご注意ください。
妻パネル
妻パネル
画像の屋根の下にある三角の部分が妻パネルです。
妻パネルは単独で使うことはほとんどありません。どちらかといえば、側面パネルと併用することによって初めて大きな効果が得られるようになるオプションです。
側面パネルすき間隠し
妻パネルと側面パネルを同時に取り付けると、上図のようになります。
そして、妻パネルと側面パネルとの間に空くすき間を埋めるために必要なのが、側面パネルすき間隠しです。
前面パネルすき間隠しと同じようにアルミ製の部材です。
これで側面パネルを2段にすれば、横からの雨は完全に防ぐことができます。
全面を囲うとこうなる
全面を囲うとこうなる
さて、ここまで前面と側面に分けて説明してまいりましたが、前からも横からも雨を防ぎたい場合は必要に応じてパネルを取り付けていただければ結構です。
ちなみに、前面・側面共に全部を囲うように取り付けると下のようになります。
どうですか、足元まで隠れないもののほとんどが囲まれますので、ほとんどの雨を防ぐことができます。洗濯物は上の方に来ますので、よっぽど濡れてしまうことはないでしょう。
ただし、ここまでしてしまうとデメリットが2つあります。
通気性が悪い
出入りができない
1の通気性ですが、どう見ても空気が通らないですよね。雨の対策という意味では効果抜群なのですが、天気がいい日でも空気が通らないと洗濯物も乾きにくいですよね。それでは、元も子もないです。
2の出入りに関してもかなり不便です。敷地いっぱいにテラス屋根とパネルを取り付けられるならいいかも知れませんが、庭に出られないといろいろと制限ができてしまって問題です。
そこで、3方を全部囲いたいという方におすすめなのが、テラス囲いです。
テラス囲いとはいわゆるサンルームといわれるものです。
テラス囲いとサンルームは厳密には意味合いが違うのですが、同じようなものと思っていただいても構いません。
テラス囲いは、屋根や妻パネルはテラス屋根と同じなのですが、前面と側面はガラスサッシになっていますので、網戸を付けて通気性を良くすることもできますし、施錠をすることもできます。
他にもステップや天井カーテンなどいろいろなオプションもありますので、一度お考えになってはいかがでしょうか。
どうでしたか?
テラス屋根を取り付ける際に雨をより防ぎたい方のお役に立てられれば幸いです。
ネットショップキロ テラス屋根専門店ではYKKAP ソラリアやLIXIL スピーネなどオプションも含めてかなりお買い得になっていますので、チェックをお忘れなく!